● クリプトン電球をLED化する際の課題
口金がE17を使用していることと、小さなスペースに使われるため、器具も小さく作ってあり、熱の逃げ場がありません。寿命と引き換えに大きな輝度を発しているクリプトン電球は、フィラメントの燃えるような色温度が食べ物に赤みを持たせることで美味しさを強調してくれるとされています。
LEDの技術ポイントでもある、ヒートシンクによる放熱効果の確保は、ボディの小型化とは反比例するため、照度を上げるとボディサイズを大きくしなければならなくなることです。しかも、色温度を下げることでより電球色に近づけるLEDは、非常に過酷な条件で明るさを作り出さなければならないということになります。 |
● 解決のヒント
現在、ミニクリプトンの入れ替えで、日本メーカーも推奨しているのは昼白色(CW)を利用することです。ユーザーの希望の多くは、温かみのある電球色ですが、色温度を2600-3000Kにして色合いを合わせると明るさが大きく不足してきます。
明るさを確保して、電球色noLED化を実現するには、いくつかの工夫をしなければなりません。最新のLED電球は、E17口金対応で、最大照度300lm(2700-2800K)を実現しましたが、それでも不足する場合は、400-600 lmを提供できるE26タイプの小型電球を変換アダプターで利用する方法、または器具自体を入れ替えてしまうことで解決できます。 |
アダプターを利用した400lm(電球色)の小型LED電球↓ |
器具交換で、一体型LED天井ライトに交換する↓ |
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ミニクリプトン球が使用される天井は、天井裏スペースが低く、器具も浅型を使用しているため、高さが50mmまでで設置可能な、CD01シリーズがおすすめです。
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● ミニハロゲン電球をLED化する際の課題
ミニハロゲンは、小型で高輝度であり、口金形状もE11やEZ10が標準的に使われています。特にEZ10は器具も高価なのだが、調光スイッチとの組み合わせで、使用されているケースが多く、時間帯応じた調光制御を使える工夫がされている。
LEDランプの場合は、前項のクリプトンとの入替でも同じだが、小型化の課題が非常に大きい上に調光回路の利用というもう一つの課題をクリアしなければならない。 |
● 解決のヒント
解決方法は明確で、不要な調光回路の削除により、一般型のLEDミニスポットライトを使用い可能にする方法と調光回路をそのままに、ファクトラインを導入し、調光対応BR30(30/60度)をファクトライン用器具と一緒に設置導入することです。
天井の照明は、高さがあるので、ランプが大きくなってもさほど大きな違和感はだしません。 |
一般電球用調光スイッチと調光回路専用のLEDスポットライト↓ |
ミニハロゲン専用埋め込み器具に適用するLEDミニスポットライト↓ |
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